ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガル移民局(SEF)に泣かされる!

 
この記事を書いている人 - WRITER -

SEFと言えばポルトガル在住の日本人にとっては頭痛の種(のはず笑)。私も、まだパスポート番号の記載があった居住証明書を持っていた2019年に翌月の出国を控え、その前にパスポート更新に伴う居住証明書情報の変更申請をしようとSEFまで出掛けて行ったらあっさり門前払い(SEFの予約が全国一元管理される前のヴィラ・レアルのSEFでは、行ったら即対応してもらえるという牧歌的時代もあったのですよ~笑)。その際、予約が入るのはヴィラ・レアルで半年後、最短ならアソーレス(大陸内ではなくて島ですよ)と言われびっくりしたのが最後(ちなみに、この時はSEFの予約が入ってさえいればポルトガル国内はOKだが他の国は分からないと言われたので、念の為出国審査が行われる場所がポルトガルになるようにエミレーツ航空を利用)。

そして今回は引っ越しによる住所変更。変更が生じてから60日以内にSEFへの届け出が必要とサイトに書かれているのを確認して、まずオンライン予約にアクセス。何と「現在ご依頼の項目ではオンライン予約を受け付けておりません」と表示されます。それならと、メールしてみると、「ご質問の件は、電話でお問い合わせください」。電話してみると、電話の呼び出し音が聞こえる前に電話が切れます。まじかー。しばらくしてから掛け直してもダメで、翌日朝一とかを狙ってストーカーのように何度も固定と携帯の番号を交互に電話しまくっていたら、そのうち何回かに一度繋がることが分かった…が、電話に出た人は予約は受け付けていないと言うばかりで、埒が明かない…。ヴィラ・レアルのSEFにも行ってみるが、とりあえず電話しろと非協力的。

そうこうしているうちに、60日の期限は目前。この状況、何事もそれなりに機能する日本を基準にすると、全く意味不明でしょう。または、そもそもSEFが予約を受け付けられないのだから、そんな焦って電話しまくらなくても大丈夫なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんな常識?が通用しないことも想定しておいた方がいいのがこの国ポルトガル。長年ポルトガルに居住している人達も、予約ができなかったことを証明できるメールやサイトのプリントスクリーンを取っておいた方がいいよと普通に自衛策を授けてくれます。そう、ここでは自分の身は自分で守る方法を考える癖がつきます(守れているかどうかは別として笑)。

状況を打破できないまま迎えた60日目。たまたま別件で電話した大使館の人相手に半分爆発しながら不安を吐露(ご迷惑をお掛けしました…)。すっかり吐き出したら、ちょっと気持ちが楽になり、そのまますっかり忘れてしまっていた(恐るべし忘却力)数日後、たまたま知り合いから「SEFどうなっています?」と連絡が入り、電話片手に「ああ、あのまま諦めて放置してる…」と言いながらサイトに入ると、何と予約可能になっているじゃないですか。「おお、電話もらわなかったら忘れてたー!ありがとう!」と感謝しつつ、早速予約。最近SEF増員とかいろいろ構造改革のニュースを目にしていたので、その効果でしょうかね。

当日、頭の中で60日期限について問われた場合に見せるメールや言い訳を反芻しながら、予約した時間より前に到着すると、あれよあれよという間に事が運び、10分後にはSEFの外にいました…今更ですが最近非効率の壁に萎えることが多いので、ちょっと感動。ちなみに、今回SEFで住所変更の際に証明書表面に住所を記載して欲しいか聞かれました(ここ最近居住証明書のフォーマットがどんどん変化しているイメージですが、私の証明書には住所の記載はありません)。特に今まで住所が記載されていなくて困ったことなかったよなーと逡巡しつつ、そのまま思考がダダ洩れ…というかそのまま口にしつつ会話を続けた結果、情報変更手数料がシステム上の住所変更だけなら3ユーロで済むことが分かりました。以前支払った金額を考えると破格の値。知っておいたらいいお得情報でした♪

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください