ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガルで引っ越しするなら知っておいたらいいこと

2023/01/16
 
この記事を書いている人 - WRITER -

今日は、タイトル通りポルトガルで引っ越しする場合に気を付けなければならないことについて、備忘録を残したいと思います。何じゃそりゃ?!と思いますよね?でも、備忘録を残しておいたら誰かの役に立つとのではと思うくらい、ポルトガル独特の事情?でこの夏以降いまだ引っ越した新居で落ち着きません(笑)。10年近く住み着いた賃貸アパートの大家さんから賃料上げるぞと軽く脅しを受けて(実際その間家賃を据え置いてくれていたので、早く出て欲しかったのでしょう(笑))、やっと真面目に家を買うことを考え、2020年にやっと身の丈に合ったアパートを買うことに決めたのでした。

それから2年後、当初の予定より1年遅れの今年8月に入居。市の認可がおりずなかなか入居が認められない、と言われ続けた末に認可となった途端、物件完成後の内見もないまま1週間後に支払いを要求され、ばたばたと入居することになりました。支払う前にせめて完成後の家を見たいと言ったら、(家主が電力会社との契約を開始しない限り)電気が通っておらず(電動の)雨戸が開けられないので家の中は真っ暗、懐中電灯でだったら案内できると言いながら、そそくさとヘルメットをかぶり懐中電灯を頭につけてまるで工事現場にでも入って行くかのような業者の人の姿が他人事のようにコミカルに見えます。いやいやいやいやー親切?それともギャグ?ーさすがにそれで最終チェックという目的が果たせるとも思えず、唖然としつつあきらめて笑うしかない気持ちでその場を立ち去ったのでした。

そんな状況でも何とか助かったのは、この建物の中にその建築業者が店舗を構えることになったので、問題が生じる度にそこに行けば対応してもらえるということでした。そうでなかったら、相当えげつない不動産購入体験となっていたことでしょう。

それでは、タイトルそのままポルトガルで引っ越しするなら知っておいたらいいこと♫行ってみましょう!

  1. 新築物件を購入する場合、インターネット・電話回線がすぐに開通しない可能性あり:ポルトガルでは家を販売・売却する場合、家のエネルギー効率の証明書を添付する必要があります。古い建物の良さを残してリノベーション工事をして住む場合も多いと思いますが、新築ではこのエネルギー効率につき一定の高さが要求されると聞いて、ケチで新しいモノ好きの私は新築のアパートを購入することにしました。そこまでは良かったのですが、この後エラい目に遭います。在葡の知り合いに聞いたら誰もがそういう経験をしている訳ではないようなのですが、新築建物ではインターネット・電話回線が開通するのに月単位で時間がかかる可能性があります。我が家はやっと今日4か月越しで回線が開通しました。ネット無しで24時間を過ごすなんて考えられない日々を送っている人はたくさんいると思います。そんな方がいらっしゃったら、こんなサービスがありますのでよかったら。我が家は従前MEOを使っていたのですが、回線開通までにどれだけの時間がかかるのか想像もつかず、どうしようかと悩んでプロバイダーを回った挙句、ボーダフォンで新規契約者にはホットスポットとそのためのSIM、更にスマホのSIMを無料提供してくれるサービスがあることを知り、プロバイダー変更に落ち着きました。実際のところ、貸与してもらえるはずのホットスポットは常に空きがなく貸与してもらえなかったのですが…(笑)。ホットスポット専用のSIMは月次で新しいものをもらいに行かなければなりませんが、SIMが無料で供与されるので非常に助かります。また、前の電話番号を引き続き使う(ポータビリティ)ために、従前のプロバイダーとの契約も継続する必要があったので、MEO8というプリペイドプランに乗り換えて(縛りのある契約期間は終了していました)2社のプロバイダーのSIMを両方スマホに入れて急場を凌ぎました。プリペイドプランだとチャージしない限りこちらから電話を掛けたりSMSを送ることはできませんが、受ける方は可能なので便利です。

  2. 固定資産税(IMI)免税の税務署への届出:固定資産を取得した場合、税務署で固定資産自体の登録がまず必要です。それとは別に、IMI課税の免除を申請する場合、届出が必要です。これには、世帯所得かつ購入した固定資産税評価額が一定額を下回ると永久に免除される場合(CIMI第11条-A)のほか、以下の条件を全て満たした場合は3年間、課税が免除されます(EBF第46条)。
    ・前年の世帯所得が153,300ユーロ未満
    ・恒久的居住目的で建物を有償取得(建築・増改築含む)、取得後6ヶ月以内の入居・目的使用
    ・取得した固定資産税評価額が125,000ユーロ未満(購入価格とは違います!業者に要確認)
    入居(引き渡し完了)後60日以内に税務署に届出が必要なので(オンライン可)、該当する場合は忘れないようにしましょう!

  3. 住所変更の届出:住所が変わると税務署、ポルトガル人ならConservatória do registo civil(国民の身分登録を行う役所)、日本人ならSEF(移民局)、銀行など、各所で住所変更手続きをする必要が出てきます。税務署はオンラインで住所変更申請すると後日郵便で確認コードが届き、これをオンラインで入力して手続き完了(もちろん、カウンターでも可)。至ってシンプル。SEFについては先日こちらで触れました(ちなみに、SEFで要求される住所変更の証憑は居住するFreguesiaで発行される証明書でした)。ポルトガル国内の私が使っている銀行は税務署の”Certidão de domicílio fiscal”を提示すればOKでした。別の証明書ですが入手方法は基本同じなのでこちらが参考になると思います。

え、これだけ?書いてみたら大したことなかったですね(笑)。何だかいまだに落ち着かない気がしていますが、思い過ごしだったのでしょうかね!?あはは!

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください