ヴィラ・レアルのサント・アントニオ祭ーSanto António em Vila Real
街中ティリアの快い香りが充満する6月、何となく街も、行き交う人々も夏めいてきました。仕事をしている人はもちろんいるけれど、何だか街全体がもうすっかりバカンス気分…このゆるーい感じ、嫌いじゃないです、はい。大学では既に通常授業は終了(私の授業はまだ終わっていないけれど…)、公立小学校も今週から夏休みに突入。そんな中、ここヴィラ・レアルでは、6月13日はサント・アントニオの祭日でした。こちらでは、祭日は国単位で決まっているもの以外に、地方単位で決まっているものもあるんですね。
サント・アントニオ祭と言えばリスボン、サン・ジョアン祭と言えばポルトが有名ですが、ここヴィラ・レアルでは欲張って何と両方やっています!…というか(急に弱気)、サント・アントニオにはカーニバル行列と花火、サン・ジョアンには鰯の炭火焼きが行われます。サン・ジョアンの方はどちらかというとWTCCのカーレースの前夜祭でもあり、むしろそちらがメイン・イベントです。
さて、サント・アントニオに向けてその数日前から、市役所周辺一帯に俄アトラクションが出現します。こちらでは、私の知る限りでは所謂固定的な遊園地は一般的ではなく、アトラクションの方がお祭り目掛けてやってきます(笑)。という訳で、普段見慣れないアトラクションに子供達は大はしゃぎ。仕事や学校が終わってから家族や友達とそぞろ歩き。おおー、こんなに人が住んでいたとは、改めて驚き!
お祭りの定番ファルトゥーラ(Fartura)も売ってま~す。所謂ドーナツ屋のフレンチ・クルーラーが棒状になったもので、粉砂糖とシナモンを掛けて頂きます。シンプルだけど結構イケます。
そして、本日のメイン・イベント、サント・アントニオ前夜のカーニバル行列。各チームごとに趣向を凝らして街のメイン・ストリート、カルヴァーリョ・アラウージョ通り(Av. Carvalho Araújo)を市役所前の広場まで行進します。
夜も更けて、そろそろおねむの時間…でも折角の晴れ舞台、ガンバレ~!!!
そして、サント・アントニオ祭フィナーレは13日真夜中の花火。正確には14日午前0時開始。コルゴ川にかかるミゲル・ボンバルダ通りの橋のたもとで打ち上げられます。
皆さん、どうもお疲れ様でした!