解体した豚でアリェイラを作るーFazer alheira
先週末にさばかれた豚から今週末はアリェイラ(Alheira)を作るということで、改めてかの村のお宅を訪問。アリェイラは作ったことがなかったのでこれでもか!というくらい張り切っていたのに、何と前の晩に車のドアで指を挟んで睡眠を阻まれる程痛む~!というわけで、今回は残念ながら大人しく見学に徹することに。
到着すると、既に作業は始まっていて、手以上に口が動く女性だけの放言大会…あ、言い過ぎました(笑)。暖炉の前には、腸詰となるアリェイラの中身が給食センター並みの量で鎮座。具体的には、前週に塩漬けした豚の肉や脂、背骨、鶏肉、鴨肉、パン、パセリ、ニンニク、オリーブオイル、塩、赤唐辛子を混ぜ合わせたもの。これを囲んで、女性達が黙々と…いや、楽しそうに作業しています。じょうごの先に小腸をつけて、アリェイラの中身を流し込み、紐で両端を結んでいきます。その作業が終わったら、竿にこれを並べて、暖炉の上に掛け燻製。小腸は豚の分だけでは足りないので、別途牛の小腸も買ってきて使っています。
アリェイラをある程度作り終えたら、今度は、先程のアリェイラの中身がまだ残っている容器に豚の血とはちみつを足してサンゲイラ(Sangueira)に。アリェイラと同様、小腸にこの血で赤黒く染まった中身を入れていきます。
豚をさばいてからは、しばらくその保存食化作業が続きます。「耳の先から尻尾の先まで捨てる部位なし、何一つ無駄にしない」何度も耳にしたこの言葉。それが、この地に根付いた豚の食べ方なのです。