ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガルでウクライナ侵攻に思う

 
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「ほら、お母さん、マリーナだよ、話しておいでよ。」今朝、息子を学校に送って行った校門の前に、マリーナが立っているのを見つけて、息子が私に言いました。

マリーナは、息子の同級生マキシムのお母さんです。ウクライナ出身で、同じ時期にポルトガルにやって来た異国人同士、何となく話すようになりました。ロシアがウクライナに侵攻した初日に一度メッセージを送って以降、気になりつつも私に何ができるわけでもないと思うと連絡し辛く、帰宅した息子相手に「マキシムどうしてた?何か言ってた?」と繰り返す毎日。まだドニプロジェルジンシクに家族や親戚がいることを聞いていた私は、マリーナの気持ちを思うとやり切れず、連絡する勇気が出なかったのです。

「マリーナ!」
聞くと、まだ、ご家族はウクライナの自宅にいるとのこと。電気やガス等のライフラインはまだ止まっておらず何とか毎日連絡は取れていると言います。テレビで、ポルトガルにウクライナからの避難民を乗せたバスが到着する映像を見ていたので、「避難の予定はないの?」と聞いたら、国境近くで避難を試みて襲撃に遭い放置された乗用車が何キロメートルも連なっている映像を見せながら、「国境を越えて避難した方がいいのか、国内にとどまった方がいいのか、どうしたらいいのか分からないって…。」

法治国家では、人を殺せば犯罪者として留置所行きなのに、戦争なら許されるのでしょうか?ウクライナ人であれ、(戦場に赴かなければならない本人やご家族の)ロシア人であれ、個人のささやかな日常がこんな簡単に奪われるなんて、国を治める者として傲慢過ぎやしませんか?政治や歴史を理解していれば、こんな感情的な反応をせずに済んだのでしょうか?世界はこの状況をただ見守るしかないのでしょうか?自分でも驚くほど、冷静さとは程遠い無力感と怒りを持て余す日々です。

 

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