ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

鶏の血煮込みご飯―Arroz de Cabidela

 
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「鶏を絞めたから、この週末アロス・デ・カビデラ(Arroz de Cabidela)を食べにおいで、ってカルロスに誘われたよ」
気が付いたら極めて非社交的な我が家では、夫の職場の同僚の自宅にお呼ばれすることは非常に稀で、夫の身になるとちょっと嬉しい反面、私には、夫のために一肌脱いでうまく立ち回る才覚がある訳でもなく、しかも先週夫の仕事関係のお客さんを家に招いた際にしくじった記憶が頭を離れず、億劫が先に立つ気持ちを抑えつつ、土曜日の午後、車でその同僚宅に向かいました。

到着した家の前で犬に吠え立てられ、幸先ワル~と思いつつ中に入ると、ヴィラ・レアルの町が一望できる(正確には、近隣の木々が多少視界を邪魔しているけれど、開放感半端ない)庭続きのテラスに前菜が並べられていました。おお、何かおしゃれやん♪ 子供ができてからは、独身時代のこだわりの品を片っ端から破壊され、「おしゃれ」とは無縁の生活をしているので、こういうのを見ると何とかしようとしてこなかった自分の怠慢を棚に上げ、ちょっと羨ましい。

既に赤ワインで歓談が始まっていたけれど、私達が持ち込んだドウロ(地方)の白で乾杯し直しました。私は女子(!?)らしく甘い(文字通り甘い訳ではないですが…)のが好きなので、夏は値頃感のある、地元ドウロ地方のmoscatel(ワインのブドウ品種、いわゆるマスカット)が入った白ワインがあれば迷わず買います。この日は、SymingtonのVale do Bomfim(Quinta do Bomfim訪問時のブログはこちら)を持って行きました。前菜のスモークサーモンにディルがのっていたので、ヴィラ・レアルで以前探したけれど見つからなかったのを思い出し、どこで入手できるのか聞いたら、家庭菜園とのこと。

それならと自宅菜園を案内してもらいました。片隅に鶏舎があり、卵がとれます。それを囲むように様々な野菜や果物が植えられており、この時期、冬に採れるポルトガルキャベツがメインで鎮座しています。何と金柑まであります。鶏舎の側に、自宅で生じる生ごみを積み上げて、自然堆肥を作っています。いつものことですが、自分にはできないけれど、こういう自分でできるものは自家製にこだわる半自給自足ライフスタイルに感心させられます(ちなみに夫婦共働き世帯です)。

さて、前菜が終わる頃に台所にお邪魔し、本日のメインの仕上げに立ち会うことに。本日のメインは冒頭の通り、鶏の血煮込みご飯アロス・デ・カビデラ(Arroz de Cabidela)です。伺ったレシピは、シンプルですが次の通り。

  1. 玉ねぎ・ニンニクをオリーブオイルで炒めたところに鶏肉を入れ、赤ワインで煮込む。
  2. 米と水を入れて更に煮込む(塩で味付け)。
  3. 最後にヴィネガーで割った鶏の血を混ぜ込んで出来上がり。

ここで立ち会わせて頂いたのは、上記プロセスの3です。絞めた鶏の血をとっておいて、自家製のヴィネガー(ワイン農家で入手した酢酸菌に余った赤ワインを注いで置いておくとのこと)と混ぜ合わせておき、これを最後の仕上げに鍋に流し込むのです。

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最後にヴィネガーと混ぜ合わせた鶏の血を鍋に注ぎ込む

本日のメインがテーブルにのったところで、トラズ・オズ・モンテス産赤ワインがあけられました。何かの役に立つかもしれないので、備忘録として写真を載せておこう♪

blog-vinho trás-os-montes

以前、レストランで食べたアロス・デ・カビデラは、鶏の足が皿から飛び出していて、ゲテモノ好きの私でさえ少し引いたけれど、今回は普通に美しく盛り付けられて出てきました。ヴィネガーの効きが絶妙で美味。最後に手作りミルフィーユ。ご馳走様でした!

 

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