ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガルの音楽教育

 
この記事を書いている人 - WRITER -

事の始まりは、息子が持って帰ってきた音楽学校(Conservatório)の一枚の紙でした。2021年度(9月スタート)生徒募集の紙です。息子の通うポルトガルの公立小学校では、主要科目以外の教育はあまり重視されていないらしく、スポーツにせよ芸術にせよ、子供にやらせたい場合は、校外の習い事に通わせることになります。息子が小学校1年生の一学期間を日本の小学校で体験させてもらった際には、体育、図工、音楽が目白押しだった時間割を考えると、正直残念だと思うことがしばしばあります。

日本の学校教育には反対意見もいろいろあると思いますが、子供達が自分で配膳や掃除をしたり、家庭科で簡単な手芸や料理、栄養素について学んだり、自分のことは自分でできるように生活の基礎を学校教育の中で教えてもらえます。また、宗教から独立した道徳教育があるのも、個人的には良いことだと思っています。更に、通常日本の学校の校庭は広いので(滋賀県の公立小・中・高出身なので都会は違うかもしれません笑)、休み時間や体育ではのびのび体が動かせるし、小学校高学年や中学・高校の課外活動では、ブラスバンドに所属したりすることで、経済的バックグラウンドに関係なく、様々な楽器に触れたり生の音楽を聴いたりする機会が存在します。日本の外から見てみて、初めて気付く日本の学校教育の良さです。

一方ここポルトガルでは(私の知る限り)、音楽に触れるには校外で習い事をするしかなく、その意味で音楽学校(Conservatório)については、以前から気にはなっていました。知り合いのお嬢さんがヴィラ・レアルにある音楽学校でコーラスをやっていると聞いて、特に最近、でたらめな英語もどきの歌を一人熱唱しては「すごいでしょ?」と聞く息子を入れたらいいのではと思っていたからです。音楽学校はポルト等各主要都市にあり、聞くところによると、アヴェイロでは、厳しい入学試験はあるものの一旦入学できれば無料で学べるらしく、素晴らしいですね!

さて、相変わらず締め切りギリギリでオンライン申し込みをし、当日言われた時間に学校へ赴きました。事前に情報収集せずとりあえず行ってみたら、各部屋で楽器と担当の先生が待機しており、好きな部屋に入って、ミニ講習を受けられるようになっていました。先生達は、それぞれの方法で受け入れ準備をしていて、音楽を披露してくれる先生もいれば、楽器を弾かせてくれる先生もいたり、楽器にちなんだゲームをしてくれる先生もいて、大人の私まで楽しい♪♪♪私達は、クラリネット⇒ファゴット⇒トランペット⇒サクソフォン⇒チェロ⇒ヴィオラ⇒ピアノと行き当たりばったりに各部屋を回り、全部は回り切れずに終わりました。

ちなみに事前の申込書には、希望の楽器に、親の勝手な思い込みで、今別の場所で習っている「ギター」と入力していたのですが、当日なぜか息子本人が「ピアノ」を強く希望し、「ピアノ」第一希望を伝えて初めての学校訪問を終えることになりました。個人的には折角ポルトガルにいるんだから「ポルトガルギター」なんかが乙で良かったんだけどなあ…。帰り道、息子のいない所で、「我が家にはピアノないんだけど…」と夫がボソッ。「ま、受かってからでいいんでない?」と適当に返答しながら、以前から興味のあったヤマハのクラビノーバ購入を一人妄想。

思えば、私がピアノを習い始めたのは6歳。小学3年になる息子が音楽家を目指すなら今からでは遅いけれど(息子よ、計画性のない母でごめん)、楽器で得られる効果は別のところにあると思うので、それはそれでいいということで…。私がピアノを始めた時、母がピアノを教えていたこともあって、ピアノを買う必要はなかったけれど、子供を持つ今になって、親がいろいろなことをやらせてくれていたことに感謝の念が湧きます。

もし、ご興味のある方がいらっしゃったら(ヴィラ・レアルという土地柄、かなり有用性の低い情報ではありますが)、入学金65ユーロ、学費は年間700ユーロ(小学生)で、50分の授業が週2回、うち1回は楽器の2人グループレッスン、もう1回はソルフェージュとコーラスらしいです。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

©Copyright 2021 ポルトガルー地味な街の地味な情報備忘録 All Rights Reserved.