日曜日の早朝、息子が元気に出掛けて行きました。同じ中学校から8名とともに、イタリアで1週間程のショートホームステイをするためです。ポルトの空港から他の地域の子供達と、同じ飛行機に乗ってミラノに旅立ちました。初めて、見ず知らずの家でお世話になるのですが、この後、我が家でも、息子が1週間お世話になるイタリアのご家庭のご子息のホストをやることになっています。完全な交換留学ですね。
自ら参加を志願した息子、前の晩は一緒に行く同級生と男2人で電話で不安な気持ちを吐露し合っていたようですが(笑)、行ってみたらとても楽しいようで、「現地のピザは生地がとても薄くていくらでも食べられるんだよ!(滞在先はミラノ近郊)」とか、車好きには垂涎ものの「ランボルギーニの○○や△△(すみません、私にはさっぱり…)を見た!」とか、ま、1週間の滞在なのではっきり言って「旅行」です。息子が準備したカバンの中には筆箱さえ入っておらず、ちょっと驚愕…。
エラスムス・プラスというこの制度、聞いたことがある人もいるかもしれません。私がポルトガルに留学した1990年代から、名前に多少の変化はあるにせよ、既にエラスムス制度を利用した留学生がいたので、このプログラムはずっと続いてきているようです。簡単に言うと、EU加盟国間の教育交流プログラムです。日本からも利用できるエラスムス・プラスの制度があるようですね。
ポルトガルでは、中学生から利用できて、毎年1週間というショートステイではありますが、旅行だけではなかなか触れられないその国の生活を生で体験できます。日本にいると外国に行く、というのはちょっと気が張る行動になると思いますが、同じ大陸ヨーロッパ内の移動は、国内移動に近いものがあるのでしょう。行く場所を選ぶことはできませんが、聞いていると、毎年募集が行われ、滞在先も異なるようです。プログラム参加が認められれば、滞在費はホームステイ先が負担しますが、移動などの費用は全てEUが資金提供をしており、助成の対象です。
ちなみに、使用言語は英語です。毎日生真面目に?Duolingoを続けている私より余程英語力のある息子が初日から楽しめるのは、羨ましい限り。私が高校生の時にアメリカに留学した際は、空港に迎えに来たホストファミリーの言っていることが全く分からずフリーズ。学校も最初の頃は楽しむ、などという次元の話ではなく、結構キツかったー授業が分からない、人が言っていることが分からない、そもそも一ワードとして聞こえてこない…。最近はいろいろなツールを使って現地の言葉の音に慣れておくという準備が可能になった分、昔の私のような経験をする人は減ってきているかもしれませんね(笑)。
いずれにせよ、ヨーロッパ内に住んでいると、感受性豊かな若い頃からこのような経験をすることが可能であり、そのことは価値観を育む上で少なからず影響をもたらしてくれることでしょう。そんな経験ができる場所にいる息子に密かに嫉妬しつつも親としてはちょっぴり心配も。たった1週間なのに、親とは大袈裟なものです。2日目にして、連絡一つ寄越さないので、待ち切れずに電話したら「後で連絡するから」とつれない返事を食らって落ち込む父親。その横で、母は、便りがないのは…と楽観的解釈、実りある滞在になることを祈りつつ。
最後に、今回の手続きで少々手間取ったことをひとつ。今回の息子の留学に際して、シェンゲン協定国の未成年者の単独・片親移動に要求される「同意書(DECLARAÇÃO DE AUTORIZAÇÃO DE SAÍDA DE MENOR DO TERRITÓRIO NACIONAL)」の作成をしました。作成した同意書の親による署名は認証が必要です。親への説明会では、「知り合いの弁護士さんにでも(認証を)頼んでもらえれば…」という、いかにもコミュニティ内の繋がりの強いポルトガルあるあるですが、そんなコネを持たない我が家は粛々と正攻法で。最初、登記所(Conservatório)機能を有するLoja de Cidadãoに行きましたが、私が外国人であることを理由にやんわり断られ、仕方なく公証人(Notário)で認証してもらいました。22ユーロでした。この情報、探していらっしゃる方もいるかもしれないので、ご参考までに。

コメント
向こうの人の英語を聞いたときまったく分からないってのは確かになっとく。
最初は白色ノイズが流れているだけ。最近やっと部分のフレーズが聞こえて、それでも全部は分からない。
それはそうとポルトガルではエプスタンの影響はあるんですかね?
かなり深刻な問題の様な。