ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガルのサッカー青田刈り

2023/08/07
 
ポルトガルーサッカーの青田刈り
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皆さん、ワールドカップ盛り上がってますかー?残念ながら日本は敗退してしまいましたが、世界に伍する日本なりの戦いぶりを見せつけて大会を大いに盛り上げてくれましたね!このワールドカップ中は、送られてくるメールや日々の会話にもサッカーネタが添えられていたりして、ポルトガル人も意外に日本戦をフォローしてくれているんだな、と一人密かにほんわか。息子も学校で、日本戦の結果を知らせに来てくれる職員さんがいるらしく、学校に迎えに行く頃にはいつも既に結果を知っていました。

さて、ポルトガルは皆さんのご想像通り、サッカーの重要度が非常に高い国です。こっちに来て間もない頃、新聞を開いたらほぼ、政治とサッカーの記事しか載っていないのにびっくり。ロシアのワールドカップの時もまだグループ戦の段階で大統領・首相揃ってロシアに外遊観戦、その感想を披露しているのをテレビ越しに見て、平和過ぎる~と思ったものですが、今年も大統領は、かの地では人権侵害が行われているから行くのは反対(え、そこ?!)という声を振り切り、クエート外遊観戦、試合後にコメントする姿がテレビに映っていましたね。

という訳で、普通に仕事や授業よりも優先度が高くなり得る、恐るべしポルトガルのサッカー熱ですが、それは子供の世界も同じ。我が家の10歳のサッカー少年の息子も、週3日サッカーの練習、冬の週末はほぼ必ずサッカーの試合。それ自体は日本も同じかな?と思いますが、内陸という土地柄か、サッカー少年の占める割合が尋常じゃない。スポーツなら他にもあるだろうにとも思いますが、サッカーはポルトガル男子の身だしなみくらいの勢い、その浸透度がすごい(女子も結構います)。

親も相当真剣だったりするので、クラブチーム内の親同士の会話も時にギラギラ。「○〇(子供の名前)は、いいプレーするね。すぐにスカウトされるね。」と思わぬ牽制球が飛んでくることも。実際、ベンフィカやポルト、スポルティングといったビッグチームのスカウト担当者が全国各地に配置され、子供達の試合を見て回っては、目ぼしい人材に目をつけています。子供達(又は親?!)は、スカウトされることを夢見て、ベンフィカやスポルティング等ビッグチーム主催のトレーニングに呼ばれたり申し込んだりして参加します。結構身近にビッグチームに引っ張られてトレーニングを受けるチームメートがいたりするので、皆我も我もとやる気満々。

そんなある日「そう言えばベンフィカ主催のトレーニングがあるって見掛けたな」と夫が息子に「申し込んでみる?」と言いながら情報検索。すると、何とポルトガル北部で行われた今年のベンフィカ主催のトレーニングは対象者が2014年~2017年生まれ。それって、小学校入学するか否かくらいまでの年齢ですよね?息子は完全に圏外。ポルティスタの息子は「ポルトじゃないし別にいいよ」とやせ我慢発言。確かにアカデミーに入ってプレーし続けるには身体的適性等相当細かく調べられると聞いたことがありますが、その年でもう適性が分かるということなのでしょうか、ポルトガルのサッカー熱、恐るべし。

 

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