ドウロ、トラズ・オズ・モンテス地方の愉しみ方

ポルトガルで大学を出たら

 
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以前、このブログで「ポルトガルで大学を出ても」というタイトルで若年失業者の話を書きました。それはそれで事実なのですが、今回ポルト大学経済学部で見る環境はそれとは異なり、先の話だけでは片手落ちかなと思ったので、筆を執りました。

今、私は50の手習い(!?)でポルト大学経済学部の修士に通っています。税法とファイナンスのポルトガル語コース(ちなみに、ファイナンスだけなら英語コースがあります)で相変わらず授業中は大抵アホ面で頭の中は「???」。最初こそ、その状況がストレスで食が細くなり瘦せましたが、慣れとは怖いもので、最近では分からないことが普通になってすっかり開き直っています…イカン、イカン(笑)。

ま、そんな私個人のことはどうでもいいのですが、ここに入って一つビックリしたことがあります。それは、私の持っていた印象とは異なり、学内で就職に関するイベントが頻繁に行われているということです。最近もしょっちゅう就職部(と言ったらいいのでしょうか)から様々なオンライン企業セミナーのお誘いメールが来ます。また、年に一度、経済学部の建物の中(ポルト大学は一ヶ所に集約されておらず、学部ごとに町中を建物が点在しています)に数十社のイベントブースが設置され、学生が興味のある企業と交流するイベントが行われたり、企業等が支援する学生のタレント・コンテストなるものもあったり、学生の就業支援が活発なのです。

これは、もしかしたら同じ大学内でも学部の種類と関係があるのかもしれませんし(実際ポルト大学経済学部の支援をメインで行っているのは私の古巣でもあるデロイトです)、国内北部の比較的優秀な学生が集まって来ている大学だからなのかもしれません。また、私自身が90年代バブルはじけてからの、まだ「電話で就職活動」時代の人なので、この学部を挙げてのオンラインを駆使したダイナミックな動きに余計にびっくりしているだけなのかもしれません。

ちなみに、ポルトガル国内企業からの募集も当然ありますが、ここでは国外からの募集も、企業・国際機関共にあります。思うに、学生達にしてみれば、就職先がポルトガルであることに(EU圏内なら特に)こだわりはないのではないかと思います。逆にこだわらないで、特にポルトガル国内に有力なコネがある訳でもない場合(残念ながらポルトガルでは大きな要因…)、やる気のある若者は自由に外に出て、今生きている場所が唯一ではなく、世界中様々な生き方があることを体感しておくことが、きっと将来の選択肢を増やし、自分に合った生き方が選択できることに繋がるのではないかと強く思います。

そう思うと、一般論としてやはり英語は外せないのでしょうね…とオバちゃんの自戒を込めたため息…はあ…(笑)。

ま、何はともあれ、若者よ(オバちゃんも)、一緒にチャレンジしましょー!

 

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