ポートワイン好きならムゼウ・ド・ドウロ(ドウロ博物館)ーMuseu do Douro
先日、用事があってレグア(Peso da Régua)にやって来ました。レグアは、ポルトからCP(ポルトガル鉄道)でドウロ地方にアクセスする場合、ドウロ観光の起点として一般的に旅行者が目指す場所でしょう。約束の時間までしばらく時間があったので、一人でのんびり散策することにしました。全く予習をして来なかったのでインフォメーションオフィス(駅からドウロ川を左手に見て川沿い1km弱進んで左手。案内所で配っていた地図上の場所が移転前の場所のまま修正されていなかったので念の為)で見るべき場所を聞いたら、レグアを見て回るならやっぱりムゼウ・ド・ドウロ(ドウロ博物館)だと言われ、確かによく耳にする場所なので一度行ってみることに。駅から700メートル程度の場所にあるので、十分歩けます。
ドウロ川沿いの通りから階段を上がるとまずラベーロ船(Barco Rabelo)が迎えてくれます。以前ドウロ地方で作られたポートワインの入った樽を貯蔵庫のあるガイア(Vila Nova de Gaia)に運ぶためドウロ川を下った船です。陸上のインフラが整備された現在は本来の運送目的では使われていませんが、ポルト観光でガイアのポートワイン貯蔵庫街を見学したことがある方だったら、観光目的でドウロ川に浮かんでいるラベーロ船を見たことがあるかもしれません。
中に入ると左手に受付があります。入場料は大人一般6ユーロ、ドウロ住人4.8ユーロ、シニア・学生3ユーロ、子供は無料です。料金を払って展示室の中に入るとポートワインについてのあらゆる情報が展示・説明されているのが目に入ります。何の予備知識もなく入った私は、ここがポートワインの博物館であることをドウロ地方在住6年目にして発見してしまいました…(笑)。
この博物館には、この地域の土壌、栽培されているブドウの種類、農作業に使用される道具、ワイン製造に使用される道具、ポートワイン生産の歴史…とりあえずポートワインに関する情報が詰まっています。結局、こんな小さな場所で1時間半も楽しんでしまいました。ドウロ地方にわざわざ足を運ぼうというあなた、きっとポートワイン目当てですよね、是非立ち寄ってみてください。