キンタ・ノヴァ・デ・ノッサ・セニョーラ・ド・カルモ(ドウロ地方のワイナリー)ーQuinta Nova de Nossa Senhora do Carmo
この週末は、ずっとずっと行ってみたかったドウロ地方のワイナリーで、ちょっと遅めの誕生日を祝ってもらうことに。このワイナリーはヴィラ・レアルからだとサブローザ(Sabrosa)を通ってドウロ地方らしい谷合の細道をくねくね下って行くことになります。
公共の交通機関だと、ドウロ川に沿って走る電車でFerrãoという駅まで行ってそこからワイナリーまで約2kmとなっていますね。船でのアクセスも可能なようなので、手ぶらなら観光がてらありですね。
さて、2月とは思えない陽気の中、目的地に到着。キンタ・ノヴァ・デ・ノッサ・セニョーラ・ド・カルモ(Quinta Nova de Nossa Senhora do Carmo)です。このワイナリーは、もともとはレアル・コンパニア・ヴェリャ(Real Companhia Velhaー旧公社)社所有だったものがBurmester社を経て、1999年の買収で現在はコルクで有名なアモリン(Amorim)グループの所有です。見学ツアー試飲等のアクティビティが可能なほか、レストラン・宿泊施設があります。
ランチまでまだ多少時間があったので、敷地内を軽く散策することにしました。ここの敷地にはトレッキングコースがあるのです。私達は全長12kmあるトレッキングコースの一部を歩くことに。
ドウロ川の方へ下っていくとこんな光景が目の前に広がります。
そろそろ時間ということで、レセプションに戻り、食堂に案内されました。
さて、冬のこの時期のワイナリーは観光客もまばらで閑散としているので、この日も食堂にいたのは宿泊中の1家族と私達だけでした。食事はいわゆる “Gourmet”(グルメー:昔ながらの伝統的な食事ではなくて、ちょっと気取ったシックな食事のことをこちらではこう呼ぶ)で、コースは前菜・メインディッシュ・デザート各一皿(計3皿)で46ユーロ、前菜・メインディッシュ各2皿にデザート(計5皿)なら76ユーロです。前菜・メインディッシュ・デザートはリストの中から好きなものを選べます。キッズ・ランチコースはスープとメインで18ユーロ。
お食事に合わせてワイナリーのワインを頂きたければ、4グラス(28ユーロ)、6グラス(42ユーロ)という選択肢もありますが、私達はボトルで白を頼むことに。グラスは5ユーロ、ボトルは9ユーロから。ちなみにこのワイナリーの赤はここが所有するブドウ畑のブドウですが、白は外から買い付けているとのこと。
そして、今回私がチョイスしたお食事は以下の通り。
さて、満腹になったところで、そろそろ施設見学の時間です。こちらのワイナリーでは、ランチが13時、施設見学が15時と決まっているようです。敷地内を施設見学の受付となっている店舗まで移動します。
受付でどれにするかメニューを見せられて、レストランでもそう思いましたが、ここはドウロ地方のワイナリーの中でも強気の価格設定です。マーケットが海外で、訪問者もアメリカ人が一番多いというガイドさんの説明も納得です。本日の出資者の顔色を伺いつつ(笑)一番安い20ユーロの試飲コースを選んで、早速見学を開始しました。でも、見学ツアーは今まで経験した中で一番充実していました。ガイドさんは実際に実家でワイン製造に触れていた人のようで、私達だけだったこともあって気を遣わず質問もでき、私は個人的に非常に楽しめました。見学ツアーはポルトガル語のほか、英語、スペイン語、フランス語でもやっているそうです。
このツアーには、製造施設見学のほか、博物館見学もついています。そこでは、作業道具等の展示がされており、ガイドさんが説明してくれ、展示内容は当たり前と言えば当たり前ですが、ドウロ博物館(Museu do Douro)を彷彿とさせます。最後にドウロ川を見ながら試飲。選択したコースはスティルワインの試飲だったので、ドウロまで来てポートワインを飲めずに終わったのは残念だったけれど、見学ツアーが充実していたのでよしとしましょう。
ランチに頂いたワインが美味しかったので一本買って帰ろうと思ったら、品切れ。しかも、販売所はこの辺りではこのワイナリーかエル・コルテ・イングレースのみでスーパーでの取り扱いがないらしく、とっても残念でした…(涙)。仕方なし…次のご縁まで。